MINOLTA MC ROKKOR-PF 1:1.7 f=55mm

レンズ クリーニング(カビ取り) の ための 簡単な 分解方法

難易度 ★★★☆☆

用意する物

  1. +の精密ドライバー
  2. −の精密ドライバー
  3. 自作の飾りリング回し
  4. レンズ分解用キー回し
  5. 台所用ゴム手袋
  6. ブロアー
  7. レンズクリーニングペーパー
  8. レンズクリーニング液(レンズクリーナー)


レンズキャップを 外した状態


「自作の飾りリング回し」で、
ミノルタの銘の入ったリングを押さえ付けて反時計回しに外す
(DIYショップで ゴム材を購入して写真のように加工)


ネジを 3つ外すと フィルター枠カバーが 外れる


前群レンズユニットを 写真のような道具で、反時計回しに外す


レンズを ひっくり返して リアキャップを外す
赤い印の ネジを 外す


レンズマウントにある  ネジの内の 赤い印の4本だけ外すと
レンズマウントが ユニットで 外れる
注意!絞りリングを持ち上げると 外れますが
この時クリックストップのバネが 弾けて 極小ベアリングが 行方不明に成り易いです


距離リングを 無限遠側に回して
後群レンズユニットを ゴム手袋で掴み、反時計回しに外す


レンズクリーナーとペーパーで お掃除します
先ずホコリを ブロアーで 吹き飛ばすのを 忘れずに!

絞りを挟んで 前後のレンズ群は 金属の筒に納まった「ユニット構造」になってます
ユニットごと 簡単に 分離できますし、設計上も 組み付けの許容誤差が 大きく取ってあります
そこまでの分解に留めれば…精度を心配する必要はありません

ただし!
このユニットの表面に面したレンズは「ハードコーティング」なので 大丈夫ですが
これを分解すると この内面のレンズは 大変傷つき安いので 注意してください

ユニット内側のレンズは ハードコーティングではないので、擦ったらアウトです

内側総てが ヤワというわけではなくて
傷付き易いレンズを 外側に配置しない配慮が 設計でなされてるってのが
正解でしょう

原則として、コレ以上の分解は プロに 任せましょうね

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絞り羽根に油が廻ってしまった場合等の クリーニング
(特別付録/部品がプラスチック化されたレンズには応用できません)


前後のレンズユニットを外したまま、レンズマウントの ユニットを ネジで仮止めする


赤い印の ネジを 外す


絞りユニットを 上へ引き抜く


まるごと、シンナー等で 丸洗いする
乾燥は ブロアーで 水滴を 吹き飛ばすと
絞り羽根に 乾燥ムラの跡が 残りません
(赤い印が 絞りカムで、コレ以上分解すると絞り値が狂います)

参考資料


青い印が 距離環の 無限遠調節ネジ
赤い
印が 直進ヘリコイドの キー溝
黄緑印が 自動絞り連動ピン受けです
組み立ての時には 必ず連結させてください


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