MINOLTA MD ROKKOR 85mm 1:1.7

レンズ クリーニング(カビ取り) の ための 簡単な 分解方法

難易度 ★★★☆☆

用意する物

  1. +の精密ドライバー
  2. 台所用ゴム手袋
  3. レンズ分解用キー回し
  4. ブロアー
  5. レンズクリーニングペーパー
  6. レンズクリーニング液(レンズクリーナー)


コンパクトな 85mm 2.0 との大きさの比較


銘の入ったリングを ゴム手袋で掴み、反時計回しに外して
距離リングを 最短側に回すと 赤い印のネジが 3つ見えるので、これを外す


フィルター枠を上に引き抜いて 外す


前群レンズユニットを ゴム手袋で掴み、反時計回しに外す


レンズを ひっくり返して リアキャップを 外す


レンズマウントにある  4つのネジを外すと
レンズマウントが ユニットで 外れる
注意!絞りリングを持ち上げると 外れますが
この時クリックストップのバネが 弾けて 極小ベアリングが 行方不明に成り易いです


後群レンズユニットを 写真のような道具で、反時計回しに外す
(写真は、RF 250mm/500mm 用の専用フィルター着脱キーを代用)


レンズクリーナーとペーパーで お掃除します
先ずホコリを ブロアーで 吹き飛ばすのを 忘れずに!

絞りを挟んで 前後のレンズ群は 金属の筒に納まった「ユニット構造」になってます
ユニットごと 簡単に 分離できますし、設計上も 組み付けの許容誤差が 大きく取ってあります
そこまでの分解に留めれば…精度を心配する必要はありません

ただし!
このユニットの表面に面したレンズは「ハードコーティング」なので 大丈夫ですが
これを分解すると この内面のレンズは 大変傷つき安いので 注意してください

ユニット内側のレンズは ハードコーティングではないので、擦ったらアウトです

内側総てが ヤワというわけではなくて
傷付き易いレンズを 外側に配置しない配慮が 設計でなされてるってのが
正解でしょう

原則として、コレ以上の分解は プロに 任せましょうね

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絞り羽根に油が廻ってしまった場合等の クリーニング
(特別付録/部品がプラスチック化されたレンズには応用できません)


前後のレンズユニットを外したまま、レンズマウントの ユニットを ネジで仮止めする


赤い印の ネジを 外す


絞りユニットを 上へ引き抜く


まるごと、シンナー等で 丸洗いする
乾燥は ブロアーで 水滴を 吹き飛ばすと
絞り羽根に 乾燥ムラの跡が 残りません
(赤い印が 絞りカムで、コレ以上分解すると絞り値が狂います)

参考資料


↑85 F1.7の光学系図


青い印が 距離環の 無限遠調節ネジ
赤い
印が 直進ヘリコイドの キー溝
黄緑印が 自動絞り連動ピン及び開放測光用F値伝達ピン受けです
組み立ての時には 必ず連結させてください


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