レンズ クリーニング(カビ取り) の ための 簡単な 分解方法

難易度 ★★★☆☆

用意する物

1. ＋の精密ドライバー
2. 丈夫なAAピンセット等のレンズ分解用キー回し
3. 台所用ゴム手袋
4. ブロアー
5. レンズクリーニングペーパー
6. レンズクリーニング液(レンズクリーナー)

専用中間リングと並べた状態

距離リングを 最短側に回すと 赤い→印のネジが ３つ見えるので、これを外す

フィルター枠を上に引き抜いて 外す

前群レンズユニットを レンズ分解用キー回しで 反時計回しに外す
アルミ製(磁石で確認したら、黒染めした鉄材でした)直進ヘリコイドレールが曲がるので
無理な力を 加えないように注意する
↓の写真を 参照の事！

レンズを ひっくり返して リアキャップを外す

先ず、絞り環のクリックストップバネ押さえネジを外し
レンズマウントにある  ４つのネジを外すと
絞り環ごと レンズマウントが ユニットで 外れる
(絞りカムが引っ掛かっていて、レンズマウント単体では 外せません！)
注意！これを 忘れると
クリックストップのバネが 弾けて ↓印の極小ベアリングが 行方不明に成り易いです

距離リングを 無限遠側に回して
後群レンズユニットを ゴム手袋で掴み、反時計回しに外す

レンズクリーナーとペーパーで お掃除します
先ずホコリを ブロアーで 吹き飛ばすのを 忘れずに！

絞りを挟んで 前後のレンズ群は 金属の筒に納まった「ユニット構造」になってます
ユニットごと 簡単に 分離できますし、設計上も 組み付けの許容誤差が 大きく取ってあります
そこまでの分解に留めれば…精度を心配する必要はありません
ただし！
このユニットの表面に面したレンズは「ハードコーティング」なので 大丈夫ですが
これを分解すると この内面のレンズは 大変傷つき安いので 注意してください

ユニット内側のレンズは ハードコーティングではないので、擦ったらアウトです

内側総てが ヤワというわけではなくて
傷付き易いレンズを 外側に配置しない配慮が 設計でなされてるってのが
正解でしょう

コレ以上の分解は プロに 任せましょうね

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参考資料

↑50 F3.5の光学系図

↑
これは MC ROKKOR MACRO 1:3.5 f=50mm の 専用中間リングです
「32 22 16 ８ ５.6 」の文字列は 専用中間リング使用時の絞り値です
指標は MCカプラー上の オレンジ色(黄橙色)の彫刻です

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