MINOLTA MD VFC 24mm 1:2.8 |
レンズ クリーニング(カビ取り) の ための 分解方法
難易度 ★★★★☆
用意する物
- +の精密ドライバー
- −の精密ドライバー
- 極小ベアリングが摘めるピンセット
- 台所用ゴム手袋
- ブロアー
- レンズクリーニングペーパー
- 綿棒
- レンズクリーニング液(レンズクリーナー)
このレンズは VFC及びフローティング機構が
組み込まれているので
絞りより前群のレンズユニットは 複雑な動作をしています
専用レンズフードを 外した状態
レンズを ひっくり返して リアキャップを 外し
赤い→印の 芋ネジを 緩めておく
絞り環押さえのリングを 外して
絞り2.8の位置で 絞り環とレンズマウントの隙間にある
ネジを3本外す
注意!絞りリングを持ち上げると
外れますが
この時クリックストップのバネが 弾けて 極小ベアリングが
行方不明に成り易いです
絞り5.6の位置で 絞り環とレンズマウントの隙間にある
ネジを1本外す
レンズマウントが ユニットで 外れる
後群レンズユニットをゴム手袋で掴み 反時計回しに外す
後のレンズユニットを外したまま、レンズマウントの ユニットを
ネジで仮止めする
レンズクリーナーと綿棒やクリーニングペーパーで お掃除します
(絞り環が無い状態で 絞りは最小側に バネの力が掛かっています)
(絞りは開放に セットしないと 前群の裏側を
クリーニングできません)
先ずホコリを ブロアーで 吹き飛ばすのを 忘れずに!
絞りを挟んで 後のレンズ群は
金属の筒に納まった「ユニット構造」になってます
ユニットごと 簡単に 分離できますし、設計上も
組み付けの許容誤差が 大きく取ってあります
そこまでの分解に留めれば…精度を心配する必要はありません
ただし!
このユニットの表面に面したレンズは「ハードコーティング」なので
大丈夫ですが
これを分解すると この内面のレンズは 大変傷つき安いので
注意してください
ユニット内側のレンズは
ハードコーティングではないので、擦ったらアウトです
内側総てが ヤワというわけではなくて
傷付き易いレンズを 外側に配置しない配慮が
設計でなされてるってのが
正解でしょう
コレ以上の分解は プロに 任せましょうね
参考資料
↑光学系図
コレより下記の分解は 組み立て時に 光学的な
微調整が 必要になりますので
マネしないでね!
赤い←印の ネジを 3つ外す
フィルター枠を上に引き抜いて 外す
(VFCリングは
外れないように手で押さえておく…ベアリングを無くさないため)
VFCリングの内側から 3つの極小ベアリング(青い↓印)が
赤い↓印の位置にある
赤い↓印の グリースに 注意
部品構成は こんな感じ
赤い↓印が
フローティング機構で 前後(写真では上下)に 動く!