MINOLTA MD ZOOM 24-35mm 1:3.5

レンズ クリーニング(カビ取り) の ための 分解方法

難易度 ★★★★☆

用意する物

  1. +の精密ドライバー
  2. 自作の飾りリング回し
  3. レンズ分解用キー回し
  4. 台所用ゴム手袋
  5. ブロアー
  6. レンズクリーニングペーパー
  7. 綿棒
  8. レンズクリーニング液(レンズクリーナー)

ズームレンズは 複雑なカム機構が 組み込まれているので
原則として、素人は 分解しない方が良いです


専用レンズフードを 外した状態


レンズを ひっくり返して リアキャップを 外す


レンズマウントにある  4つのネジを外すと
レンズマウントが ユニットで 外れる
注意!絞りリングを持ち上げると 外れますが
この時クリックストップのバネが 弾けて 極小ベアリングが 行方不明に成り易いです


後群レンズユニットを 写真のような道具で、反時計回しに外す


赤い印の部分が 傷付き易いので 注意!

レンズクリーナーと綿棒やクリーニングペーパーで お掃除します
先ずホコリを ブロアーで 吹き飛ばすのを 忘れずに!

絞りを挟んで 後のレンズ群は 金属の筒に納まった「ユニット構造」になってます
ユニットごと 簡単に 分離できますし、設計上も 組み付けの許容誤差が 大きく取ってあります
そこまでの分解に留めれば…精度を心配する必要はありません

ただし!
このユニットの表面に面したレンズは「ハードコーティング」なので 大丈夫ですが
これを分解すると この内面のレンズは 大変傷つき安いので 注意してください

ユニット内側のレンズは ハードコーティングではないので、擦ったらアウトです

内側総てが ヤワというわけではなくて
傷付き易いレンズを 外側に配置しない配慮が 設計でなされてるってのが
正解でしょう

コレ以上の分解は プロに 任せましょうね

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参考資料

コレより下記の分解は 組み立て時に 光学的な 微調整が 必要になりますので
マネしないでね!


↑24-35の光学系図


後のレンズユニットを外したまま、レンズマウントの ユニットを ネジで仮止めする


「自作の飾りリング回し」で、
ミノルタの銘の入ったリングを押さえ付けて反時計回しに外す


赤い 印の3つのネジは 距離環の 無限遠調節ネジで
これを外すと、同時に 距離環の分解もできる


距離環押さえを 外す


距離環を 真上に引き抜く


赤い印の グリースに 注意


写真の状態は グリースが 多過ぎだったので 拭き取りました…
2群ズームは こんな感じになってます…


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