MINOLTA MD ZOOM 35-70mm 1:3.5

レンズ クリーニング(カビ取り) の ための 分解方法

難易度 ★★★★☆

用意する物

  1. +の精密ドライバー
  2. −の精密ドライバー
  3. レンズ分解用キー回し
  4. 台所用ゴム手袋
  5. ゴム板
  6. ブロアー
  7. レンズクリーニングペーパー
  8. 綿棒
  9. レンズクリーニング液(レンズクリーナー)

ズームレンズは 複雑なカム機構が 組み込まれているので
原則として、素人は 分解しない方が良いです


専用レンズフードを 外した状態


レンズを ひっくり返して リアキャップを 外す


レンズマウントにある  4つのネジを外すと
レンズマウントが ユニットで 外れる
注意!絞りリングを持ち上げると 外れますが
この時クリックストップのバネが 弾けて 極小ベアリングが 行方不明に成り易いです


後群レンズユニットをゴム手袋で掴み 反時計回しに外す

レンズクリーナーと綿棒やクリーニングペーパーで お掃除します
先ずホコリを ブロアーで 吹き飛ばすのを 忘れずに!

絞りを挟んで 後のレンズ群は 金属の筒に納まった「ユニット構造」になってます
ユニットごと 簡単に 分離できますし、設計上も 組み付けの許容誤差が 大きく取ってあります
そこまでの分解に留めれば…精度を心配する必要はありません

ただし!
このユニットの表面に面したレンズは「ハードコーティング」なので 大丈夫ですが
これを分解すると この内面のレンズは 大変傷つき安いので 注意してください

ユニット内側のレンズは ハードコーティングではないので、擦ったらアウトです

内側総てが ヤワというわけではなくて
傷付き易いレンズを 外側に配置しない配慮が 設計でなされてるってのが
正解でしょう

コレ以上の分解は プロに 任せましょうね

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参考資料

コレより下記の分解は 組み立て時に 光学的な 微調整が 必要になりますので
マネしないでね!


↑35-70の光学系図


後のレンズユニットを外したまま、レンズマウントの ユニットを ネジで仮止めする


ミノルタの銘の入ったリングをゴム板に押さえ付けて反時計回しに外す
固定用の芋ネジは 予め緩めておく


赤い 印の3つのネジは 距離環の 無限遠調節ネジで
これを外すと、同時に 距離環の分解もできる


距離環押さえを 外す


距離環を 真上に引き抜く(最後に引っ掛かるので 傾けて外す)


ズームを伸ばした状態


赤い印は 絞りのカム!
2群ズームは こんな感じになってます…


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