MINOLTA MD ZOOM 70-210mm 1:4

レンズ クリーニング(カビ取り) の ための 分解方法

難易度 ★★★★★

用意する物

  1. +の精密ドライバー
  2. −の精密ドライバー
  3. 台所用ゴム手袋
  4. ブロアー
  5. レンズクリーニングペーパー
  6. 綿棒
  7. レンズクリーニング液(レンズクリーナー)

ズームレンズは 複雑なカム機構が 組み込まれているので
原則として、素人は 分解しない方が良いです


専用レンズフードを 外した状態


レンズを ひっくり返して リアキャップを 外す
絞り環押さえリングの芋ネジを緩める


絞り環押さえのリングを 外して、絞りを 最小絞りの32にセットして
絞り環とレンズマウントの隙間にある  4つのネジを外すと


レンズマウントが ユニットで 外れる
注意!絞りリングを持ち上げると 外れますが
この時クリックストップのバネが 弾けて 極小ベアリングが 行方不明に成り易いです


フランジバック調節用シムを 傷めないように注意して外す


結像系(リレー)レンズユニットをゴム手袋で掴み 反時計回しに外す

この、4群ズームは 前から
1.フォーカル(焦点/ピント調節)
2.バリエーター(変倍系レンズ)
3.コンペンセータ(補正レンズ)
4.リレー(結像系レンズ)写真上
という 構成に なっています

レンズクリーナーと綿棒やクリーニングペーパーで お掃除します
先ずホコリを ブロアーで 吹き飛ばすのを 忘れずに!

絞りを挟んで 後のレンズ群は 金属の筒に納まった「ユニット構造」になってます
ユニットごと 簡単に 分離できますし、設計上も 組み付けの許容誤差が 大きく取ってあります
そこまでの分解に留めれば…精度を心配する必要はありません

ただし!
このユニットの表面に面したレンズは「ハードコーティング」なので 大丈夫ですが
これを分解すると この内面のレンズは 大変傷つき安いので 注意してください

ユニット内側のレンズは ハードコーティングではないので、擦ったらアウトです

内側総てが ヤワというわけではなくて
傷付き易いレンズを 外側に配置しない配慮が 設計でなされてるってのが
正解でしょう

コレ以上の分解は プロに 任せましょうね

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参考資料


↑70-210の光学系図

コレより下記の分解は 組み立て時に 光学的な 微調整が 必要になりますので
マネしないでね!


ミノルタの銘の入ったリングの芋ネジを緩める


銘の入ったリングを ゴム手袋で掴み、反時計回しに外す


ゴム巻きを 外す


距離環の 無限遠調節ネジを外し
距離環押さえを 外す


フォーカル(焦点/ピント調節)レンズユニットを 外す


外套カバーを 外す


ズームカムと バリエーター(変倍系レンズ)が 見える


ちょっと面白かったので マウントユニットの写真を添えました

4群ズームは こんな感じになってます…


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